河和下村(読み)こうわしもむら

日本歴史地名大系 「河和下村」の解説

河和下村
こうわしもむら

[現在地名]美濃市下河和しもこうわ

長良川左岸に位置し、須原すわら谷の山方の村。西の対岸須原村。下河和とも記す。明暦年間(一六五五―五八)以前に河和村が上下に分れたと考えられる。慶長郷帳に加うわ村とみえ、村高二六一石余。元和元年(一六一五)幕府領から尾張藩領となり、幕末に至る。正保郷帳においても河和村で、田高四〇石余・畑高一九一石余・山年貢二八石余、ほかに畑方新開二斗余があった。明暦覚書には「但上下二村有」とあるが、一村で取扱い、概高三八二石余・新田概高一斗余、人数三〇四、馬二四。

元禄郷帳には川和下村とみえ、高一四〇石余。「濃州徇行記」には下河和村と記され、高一九〇石余、田畑一五町九反余、山は四三町一反余(うち百姓控八町余・村中入会草山一六町一反余・保木脇村入会草山八町など)で山高一六石余、家数四六・人数一五八、馬三・牛八、楮二反余・茶畑三町余があり、農間養蚕採薪を行った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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