河後郷(読み)かわじりごう

日本歴史地名大系 「河後郷」の解説

河後郷
かわじりごう

和名抄」高山寺本は「加波之利」、東急本は「加槃之利」の訓を付す。藤原宮(現橿原市)東面大垣外濠出土木簡の表面に「伊勢国三重郡川尻」と出る。「太神宮諸雑事記」長暦三年(一〇三九)七月一六日条に「三重郡河後郷」とみえる。当郷三条一七粟父里一三坪内には寛丸ゆたけまろ名田五反があり(承徳三年四月五日「民有年解案」壬生文書)、三条四・一五、四条一五の各治田里、四条一六内見里、五条一六馬見里にはゆたけ御厨の畠八反五六歩が散在(天永二年八月一七日の同文書)、また一条一七腹太里、二条一三船越里、一四治田里、一八松本里、五条一五・一六馬見里内に吉川よしかわ御園が散在した(年不詳「吉川御薗条里注文」光明寺古文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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