湧き起る(読み)ワキオコル

デジタル大辞泉 「湧き起る」の意味・読み・例文・類語

わき‐おこ・る【湧き起(こ)る/×涌き起(こ)る】

[動ラ五(四)]下の方から盛んに出てくる。「泉が―・る」「にわかに雷雲が―・る」
[類語]湧き上がる込み上げるあふれるこぼれるあふれ出るあふれ出す満ちあふれるはみ出るはみ出す湧く横溢おういつ充溢じゅういつ飽和

わき‐おこ・る【沸き起(こ)る】

[動ラ五(四)]
感情などがこみ上げてくる。「―・る悲しみ」
歓声などが盛んに起こる。「万雷拍手が―・る」

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精選版 日本国語大辞典 「湧き起る」の意味・読み・例文・類語

わき‐おこ・る【沸起・湧起】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 急に起こって広がる。また、内部から表面勢い良く出てくる。
    1. [初出の実例]「谿間より、敲蒸(かうじょう)として一道の山気滾起(ワキオコ)り」(出典読本忠臣水滸伝(1799‐1801)前)
    2. 「今の境遇から急転化するやうな事件が実際に湧き起ったら」(出典:あきらめ(1911)〈田村俊子〉一七)
  3. 大きな騒ぎや喚声が起こる。
    1. [初出の実例]「拍手が松下の声をかき消すほど湧きおこった」(出典:セルロイドの塔(1959)〈三浦朱門〉一八)

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