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沸点図 ふってんずboiling point diagram

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

沸点図
ふってんず
boiling point diagram

石油のような混合液体の沸点と組成との関係を表わす状態図の1種。任意の割合で混合する液体A,Bの混合液に対し,縦軸を温度,横軸を組成にとって描いた沸点図では,沸点を気相の組成に関して表わした気相線 (凝縮曲線ともいう) と,液相の組成で表わした液相線 (沸騰曲線) が描かれる。2つの相線が一致する両端は純粋な液体A,Bの沸点を表わす。中間では2つの相線は一般に一致しないが,極大または極小をとる点では一致する。この沸点図から分別蒸留が理解できる。液相線の下の任意の点aで示される混合液を熱すると点aからの垂線と液相線との交点bの温度で沸騰し,成分Bが多い,点bの温度に相当する気相線上の点cの組成の蒸気を出す。加熱を続けると液相線に沿って点bは上昇し,同様に点cも気相線に沿って上昇,液と蒸気の組成が変化して沸点が上昇する。なお,極大点で示される組成の混合液は,一定温度で沸騰して同じ組成の蒸気を発生するから分留できない。この現象を共沸,この組成の混合液を共沸混合液という。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

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