共沸(読み)きょうふつ(英語表記)azeotropy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

混合液体蒸留するとき,ある一定の温度で溶液組成蒸気の組成とが一致し,留出物と残留物の組成が同じものとなる現象のこと。沸点はそこで極大または極小を示す。したがって共沸する組成の混合液体は蒸留によって純粋成分に分けることはできない。たとえばエチルアルコールと水は,エチルアルコール 95.57重量%で沸点は 78.15℃となり,留出液と残留液の組成は同じものとなる。一般に市販のエチルアルコールがこの組成になっているのは共沸のためである。

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百科事典マイペディアの解説

数種の液体成分からなるある種の溶液を蒸留するとき,ある一定温度,一定組成の点で溶液の組成と蒸気の組成が等しくなり,沸点がそこで最高または最低となって一定する現象。このときの沸点を共沸点という。→共沸混合物

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 二成分以上からなる混合液体の蒸留で、液体の組成と発生した蒸気の組成とが同じになる現象。この組成の沸点は極大または極小になる。アゼオトロピー。

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世界大百科事典内の共沸の言及

【共沸混合物】より

…一般に,溶液を蒸留するとその蒸気組成は元の組成よりずれて一方の成分に富むようになるので,溶液の組成はしだいに他成分のほうにずれ,それに応じて沸点も連続的に変化していく。しかし,特定の組成をもったある種の溶液では蒸気の組成と溶液の組成とが同じになり,組成変化することなく一定温度(共沸点という)で沸騰し,あたかも純粋液体のごとく振る舞う。この現象を共沸azeotropy(ギリシア語の〈沸点を変えない〉に由来)と呼び,その組成の溶液を共沸混合物(アゼオトロープ)という。…

※「共沸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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