沼尾神社(読み)ぬまおじんじや

日本歴史地名大系 「沼尾神社」の解説

沼尾神社
ぬまおじんじや

[現在地名]鹿島町沼尾

田谷たや沼谷津が鹿島台地に深く浸入した丘陵上に鎮座する鹿島神宮の摂社。祭神は経津主命。成立の時期は不明であるが、「常陸国風土記」に「神の郡を置きき。其処に有ませる天の大神の社・坂戸の社・沼尾の社」と記され、すでに八世紀には存在していた。鎌倉初期の康元元年(一二五六)一一月五日、藤原光俊は鹿島神宮に参詣した際、沼尾社にも赴き、

<資料は省略されています>

と詠み、左注に「沼尾社へかの池の事ざまいさぎよくみて神代に空より水くだりてと思ふもいと有りがたし蓮のおひて服する物不老不死なりなど風土記にみえたるにいまはなきふるごとになむ侍りけると云々」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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