沼間村(読み)ぬままむら

日本歴史地名大系 「沼間村」の解説

沼間村
ぬままむら

[現在地名]逗子市沼間一―六丁目

田越たごえ川地溝帯にあり、南は長柄ながえ(現三浦郡葉山町)桜山さくらやま村飛地の桜山大山、東は峠越えに田浦たうら村・浦郷うらのごう(現横須賀市)に接する。田越川上流川とよぶ。

天平勝宝元年(七四九)と推定される正倉院の調布墨書に「相模国鎌倉郡沼浜郷戸主大伴部広麻呂」とあり、「風土記稿」は「和名抄」の鎌倉郡沼浜ぬはま郷がのちに沼間村となり、三浦郡に含まれたという。「吾妻鏡」建仁二年(一二〇二)二月二九日条に故源義朝の「沼浜御旧宅」があったとある。鎌倉時代末、沼浜郷は北条泰家の所領で、北条氏滅亡後足利尊氏の所領となった(「足利尊氏・直義所領目録」県史三)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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