法師武者(読み)ホウシムシャ

デジタル大辞泉 「法師武者」の意味・読み・例文・類語

ほうし‐むしゃ〔ホフシ‐〕【法師武者】

僧形そうぎょう武士僧兵

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「法師武者」の意味・読み・例文・類語

ほうし‐むしゃ ホフシ‥【法師武者】

〘名〙
僧形(そうぎょう)の武士。僧兵。
平家(13C前)八「加賀房といふ法師武者ありけり」
山王祭や王子権現の祭などに、武装し、僧兵の恰好をして行事に加わる法師。
※雑俳・柳多留‐一九(1784)「ぞうにつづいてあついのはほうし武者」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の法師武者の言及

【僧兵】より

…ただし当時の史料には〈僧兵〉の語は見いだしがたく,近世における造語と考えられる。そこで〈僧兵〉を古代・中世の歴史的用語とすることはできないが,史料上に〈悪僧〉〈法師武者〉と現れ,寺院社会内の公認の下に,時に臨み武装して社会的影響力を及ぼした僧侶集団を〈僧兵〉と呼ぶ。 畿内・近国諸寺院の僧兵のありさまは,《平家物語》をはじめ軍記物に生き生きと描き出され,また鎧に法衣をまとい,袈裟で頭を裹(つつ)む僧兵の姿は,《天狗草子》等の絵巻物に見られよう。…

※「法師武者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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