法数(読み)ホッスウ

デジタル大辞泉 「法数」の意味・読み・例文・類語

ほっ‐すう【法数】

仏教教義を、数によって分類・解説したもの。四諦したい六波羅蜜ろくはらみつ十二因縁など。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「法数」の意味・読み・例文・類語

ほっ‐すう【法数】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。定型化された仏教の教理を、数によってまとめたもの。三界四諦五蘊(ごうん)・六道・八正道・十二因縁・百法など数で分類し、説明した教義。ほうすう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「法数」の意味・わかりやすい解説

法数
ほっすう

仏教で,諸法を分類し,数でまとめられたものをいう。四諦,十二因縁など仏典には理解に便利なように,さまざまな分類が行われている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の法数の言及

【名数】より

…この36と72を合した108なる数は,また十二月,二十四節気,七十二候の,《雲笈七籤》にいう陰気が相従い自然に結びついて作りだす極数,仏家のいう百八煩悩を意識させるのであって,英雄の数を108にとどめたということは,そこに何らかの名数観念が働いていることは否めない。 百八煩悩のような仏法上の名数は,とくに法数(ほつすう)と呼ばれる。その数はきわめて多く,またその内容も学派や宗派によって異なっている。…

※「法数」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android