法然上人伝絵(読み)ほうねんしょうにんでんえ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「法然上人伝絵」の意味・わかりやすい解説

法然上人伝絵
ほうねんしょうにんでんえ

浄土宗の開祖法然上人の事績,行状を絵画化したもの。絵巻物が多い。初め2巻の『法然伝絵巻』が次第に内容を増し,親鸞や直弟子の伝記,帰依者の往生記までを含む大部な絵巻にまで成長した。『伝法絵』2巻はその最初のもので,嘉禎3 (1237) 年の成立。正安3 (1301) 年に成立の『拾遺古徳伝』9巻は,法然伝絵巻成長史のうえで一時期を画する存在。最も著名な『法然上人行状絵図』 48巻は先行する諸本を集大成したもの。 14世紀初頭からなかばにかけ,ほぼ3つの時期に分けて制作された。掛幅装の作品は近世のものを含め 10種以上ある。これらは民衆への伝道に用いられた。

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