化学辞典 第2版 「法線応力効果」の解説
法線応力効果
ホウセンオウリョクコウカ
normal stress effect
単純ずり変形あるいは流動を起こしている弾性体や粘性体では,ずりの方向を含む互いに垂直な3方向にはたらく三つの法線応力は一般に等しくない.このことによる特異な現象を法線応力効果という.典型的な例に,弾性体におけるポインティング効果,粘弾性液体におけるワイセンベルク効果がある.円筒形の弾性体をその軸のまわりによじったとき,試料の長さが変化(多くの場合,伸長)する.これをポインティング効果といい,法線応力効果により軸方向に圧力が現れて試料の長さが変化する.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報