法雨(読み)ホウウ

デジタル大辞泉 「法雨」の意味・読み・例文・類語

ほう‐う〔ホフ‐〕【法雨】

仏語。仏の慈悲衆生しゅじょうをあまねく救うことを、雨が万物を潤すことにたとえた語。のりのあめ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「法雨」の意味・読み・例文・類語

ほう‐うホフ‥【法雨】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。仏法があまねく衆生を救うのを雨が万物を潤すのにたとえていう語。のりのあめ。〔性霊集‐五(835頃)〕
    1. [初出の実例]「天龍八部悉霊神の威を助て、清浄の法雨を灌ぎける」(出典:太平記(14C後)二七)
    2. [その他の文献]〔法華経‐薬草喩品〕
  3. 救いの雨。慈雨
    1. [初出の実例]「且好大雲施法雨 敷栄草木潤昆虫」(出典:了幻集(1392頃)相山西堂)

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