泡雪かん(読み)あわゆきかん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「泡雪かん」の意味・わかりやすい解説

泡雪かん
あわゆきかん

卵白寒天、砂糖でつくる夏向き和菓子。淡雪かん、沫雪かんとも書く。また単に泡雪ということもある。寒天に大量の砂糖を加えて練り上げ、そのまま冷却すれば金玉(きんぎょく)かん、冷却の前に泡立てた卵白を混ぜて冷ませば泡雪かんができる。香料を加えたり、金玉かんと重ねたりの手法で涼感を誘う菓子となる。1785年(天明5)刊の『玉子百珍』に、卵白を漉(こ)して泡立て、薄板にのせて蒸す、という沫雪の仕方がある。料理の「蒸し」を寒天の凝固性に変えてつくられたのが泡雪かんである。山口県下関市、愛知県岡崎市の名菓

[沢 史生

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む