日本歴史地名大系 「波留村」の解説 波留村はるむら 鹿児島県:阿久根市波留村[現在地名]阿久根市波留・大丸町(おおまるちよう)・鶴見町(つるみちよう)・本町(ほんまち)・港町(みなとまち)・高松町(たかまつちよう)・栄町(さかえまち)・琴平町(ことひらちよう)・丸尾町(まるおちよう)・新町(しんまち)・浜町(はままち)現阿久根市域の中央西部に位置する。西は海(東シナ海)に面し、沖合に大(おお)島が浮ぶ。北は赤瀬川(あかせがわ)村、東は山下(やました)村、南は西目(にしめ)村。集落の中心は西流する高松(たかまつ)川の河口平地に形成された。同河口や村の西部倉津(くらつ)ノ鼻の東側入江に発達した阿久根湊は中世以来、国内外の交易基地として繁栄、江戸時代には鹿児島藩の御用商人河南源兵衛家の持船の母港として栄え、周辺には町場も形成されていた。さらに元禄三年(一六九〇)にはそれまで山下村にあった阿久根外城(阿久根郷)の麓が小牟田(こむた)に移転、以後当村は阿久根郷の中心地として発展した。出水(いずみ)筋が通り、現在の本町付近が宿場(阿久根宿)であった(阿久根市誌)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by