波立寺(読み)はりゆうじ

日本歴史地名大系 「波立寺」の解説

波立寺
はりゆうじ

[現在地名]いわき市久之浜町田之網 横内

国道六号のトンネル手前の海岸際にあり、医王山と号し、臨済宗妙心寺派。本尊薬師如来であるため、波立はつたち薬師として親しまれている。大同元年(八〇六)徳一創建と伝える。古くより赤井岳あかいだけ薬師・八茎やぐき薬師とともに磐城三薬師の一つとされ、岩城氏や代々の磐城平藩主の祈願所であり、海上安全・大漁祈願に多くの人が集まる。夏祭は旧暦六月一四日・一五日で、これはいわき地方の夏祭の始まりを告げるものである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

グレーゾーン解消制度

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...

グレーゾーン解消制度の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android