日本歴史地名大系 「波豆川村」の解説 波豆川村はずかわむら 兵庫県:三田市波豆川村[現在地名]三田市波豆川木器(こうづき)・下槻瀬(しもつきせ)・上槻瀬・片古(かたこ)・十倉(とくら)五ヵ村の東に位置する。西境に大船(おおふね)山がそびえ、四方を山に囲まれ、中央を北から南へ波豆川が貫流する。能勢(のせ)妙見(現大阪府能勢町)へ至る道が通る。中世は河辺(かわべ)郡多田(ただ)庄に含まれ、波豆河郷と称された。元弘三年(一三三三)一二月八日の波豆河郷公文源景満田畠寄進状案(多田神社文書)によれば、波豆河郷の公文源景満が多田院(現川西市多田神社)惣社六所権現に多田庄のうち鷹尾畑(たかおはた)田畠を寄進したという。応安元年(一三六八)四月八日、多田院の金堂修理供養料として波豆河郷は五四家分の棟別銭を納めている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報