妙見(読み)みょうけん

  • みょうけん メウ‥
  • みょうけん〔メウ〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

北極星すなわちこぐま座α星の仏教語。北辰妙見とも呼ばれる。妙見菩薩は,国土を守り貧窮を救う神で,北極星としてこの世に現れるという。仏像や絵画には,北極星をめぐる北斗七星が背景として加えられるために,しばしば妙見と北斗が混同される。北斗は天帝を守る剣であるという伝説から,妙見は武運を守ると信じられ,平将門,加藤清正など武将はこれを守り神とした。 (→北辰 )

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世界大百科事典 第2版の解説

妙見菩薩。北極星を神格化したものといわれ,国土を守護し,災厄を除き,福寿を増益するという菩薩。尊星王,北辰菩薩ともいう。形像は一定しないが,二臂像,四臂像の形で,雲中に結跏趺坐する姿,青竜に乗る姿などに描かれる。天台宗園城寺(三井寺)では吉祥天と同体と説く。これを請し延命除災,とくに眼病平癒のため修する法を北斗七星法という。日本の妙見信仰は平安時代すでに行われていたとみられ,《日本霊異記》には妙見神が霊験を現した話が収められている。

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精選版 日本国語大辞典の解説

[1] 〘名〙 世阿彌の能楽論で、絶妙の芸。この上なくすぐれた芸。
※至花道(1420)皮肉骨事「即座の風体は、ただ面白きのみにて、見所も妙見(メウケン)に亡じて」
※今昔(1120頃か)三一「此の寺は妙見の現じ給ふ所也」 〔七仏八菩薩所説大陀羅尼神呪経‐二〕

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