…7月中旬に,茎のつやが増し,弾力のある強さがでてきたら刈り取る。
[加工]
刈り取った茎は結束し,ただちに泥水に漬けて泥染(どろぞめ)をする。泥染後よく水を切り,地面に並べて天日に乾かす。…
…大島で織られた絣の紬織物は黒砂糖とともに,薩摩藩の献上品,交易品として藩の重要な財源であった。1850‐55年(嘉永3‐安政2)までの見聞に基づいて書かれた名越佐源太の《南島雑話》には,当時の紬の様子や絣の手括(てくく)り作業や泥染の工程などが図入りで説明されている。しかしこの大島紬が商品として生産され,一般に広く知られるようになったのは明治になってからである。…
※「泥染」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」