…河川などの開水路を横断して設けられ,流水をせき上げて,その上を越流させる工作物の総称。したがって,せきとダムには明確な区分はない。しかし,高さが15m以上のものや,土砂を堆積させる目的のもの(砂防ダム)はダムと称し,それ以外のものを一般にせきと呼んでいる。せきの目的には,用水の取水,舟運のための水位・水深の確保,河川の分派点における流量調節,河口部における塩水遡上(そじよう)の防止・高潮防御などがあり,その目的に応じて取水ぜき,分水ぜき,潮止めぜき,防潮ぜきなどに区分される。…
…春日井市から河口近くまでは天井川化しており,過去にはしばしばはんらんが起こった。そのため尾張藩は右岸に洗堰(1787完成)を設け,新川へ放流するなどして名古屋城下を水害から守った。また日本有数の白濁河川としても知られているが,これは流域の地質が風化しやすいのに加えて,上流域で陶磁器原料の採掘,洗浄がなされていることによる。…
※「洗い堰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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