津和原村(読み)つわはらむら

日本歴史地名大系 「津和原村」の解説

津和原村
つわはらむら

[現在地名]上対馬町唐舟志とうじゆうし

とみうら村の西、唐舟志村の北にある。海辺で弥生時代後期の広形銅矛が出ており、また古墳時代の石棺群で知られるコブノサエ遺跡がある。在所の祭祀跡とみられる森で平安末期から鎌倉期と推定される和鏡二面が採取されている。中世豊崎とよさき郡のうちで、文明一六年(一四八四)一〇月四日の宗盛秀・桟敷原茂家連署所領注文写(豊崎郷給人等判物写)に「宗彦九郎方 もちとまりの分」として「一所 つハ」とみえ、当地の田三反などは宗大学・宗中務の所領であった。慶長一〇年(一六〇五)の幾渡羽右衛門所領坪付(同判物写)に「つわ原の畠」とみえるが、寛文二年(一六六二)検地帳に記載がない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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