唐舟志村(読み)とうじゆうしむら

日本歴史地名大系 「唐舟志村」の解説

唐舟志村
とうじゆうしむら

[現在地名]上対馬町唐舟志

とみうら村の南に位置し、北は津和つわ浦、南は舟志しゆうじ浦に臨む。東面ひがしめの良い泊となっている。北西にオロン嶽がある。中世とう(のち豊崎郡)のうち。応永一二年(一四〇五)八月二五日の宗貞茂書下(豊崎郷給人等判物写、以下断りのない限り同判物写)に「対馬島当しうし」とみえ、当地の宮内二郎の田畠が伊土勢(糸瀬とも)八郎兵衛尉の知行とされている。永享一〇年(一四三八)「対馬島たう郡当しゆうし」内の宮内二郎跡の畠が伊登瀬八郎兵衛入道跡目の弥次郎に給分として宛行われた(同年五月一五日宗盛国充行状)。文明八年(一四七六)「たうの郡たうしゆうし」内の宮内二郎跡が糸瀬若狭守に安堵されている(同年八月二日宗貞国充行状・同一〇年七月一〇日宗貞秀書下)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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