日本歴史地名大系 「津摩村」の解説 津摩村つまむら 島根県:浜田市津摩村[現在地名]浜田市津摩町日本海に面し、東は周布(すふ)川を挟み下原井(しもはらい)村、南は三宅(みやけ)村。鎌倉期の史料にみえる津万(つま)浦は現在の津摩漁港にあたるとみられる。安貞二年(一二二八)二月六日の関東下知状(閥閲録)に「石見国周布郷加津万浦永見村定」とみえ、左兵衛尉藤原兼定に安堵されている。藤原兼定は益田氏の一族で、益田兼季の庶子として周布郷地頭に任ぜられ、周布氏を称した(「益田氏系図」閥閲録)。以後史料に地名を確認できず、長浜(ながはま)浦とは異なり、漁港としての役割に終始したものと考えられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報