津無村
つなしむら
[現在地名]佐治村津無
佐治川支流の南東流する津無谷川上流部、飯盛山(五六〇・一メートル)山麓に位置し、南は古市村。集落は飯盛山東側の谷沿いの山腹に点在する。田ノ岡・赤羽・松ノ段の総名を津無村という。枝村は横江。赤羽から北に赤ハネ越を越えると八上郡神馬村(現河原町)に至るが、智頭・八上両郡境は峻険で馬は通れない(因幡志)。津無谷川には源氏滝がある。中世には佐治郷北方に属し、永禄四年(一五六一)八月吉日の福島甚二郎末国売券(来田文書)によると、「つなし一円」の伊勢道者職が北弥七郎に売却されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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