津覇村(読み)ちふあむら

日本歴史地名大系 「津覇村」の解説

津覇村
ちふあむら

[現在地名]中城津覇つは北浜きたはま南上原みなみうえばる

奥間うくま村の南にあり、東は中城なかぐすく湾に面する。チファとよばれ、津波とも記される。慶長一八年(一六一三)一二月一五日の金応煦摩文仁親方安恒宛知行目録(南島風土記)には「中城間切つは村」とみえ、同村を含む六〇〇石が宛行われた。絵図郷村帳に「つは村」とある。琉球国高究帳には津波村とあり、高頭三五五石余、うち田二九六石余・畠五八石余。脇地頭は乾隆四八年(一七八三)一〇月一日から翁氏(永山家)八世翁宏基永山親方盛勝、同五六年二月二〇日から九世翁都銓盛有、嘉慶一五年(一八一〇)二月一三日から一〇世翁克恭盛叙、道光一六年(一八三六)六月一七日から一一世翁当泰盛保、同二〇年一二月九日から一一世翁常栄盛普、同治三年(一八六四)一〇月二二日に一二世翁思忠盛廉と翁氏(永山家)系統が続いている(翁姓永山家家譜)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android