ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「津逮秘書」の意味・わかりやすい解説 津逮秘書しんたいひしょJin-dai mi-shu 中国の叢書。明末清初の毛晋の編。経史,詩話,書画論,随筆,志怪,題跋など広い内容にわたる 15集 144種の書を収める。先に明の胡震亨が蔵書を『秘冊彙函』の名で復刻しようとして未完成のまま焼けた残版を毛晋が手に入れ,増補して刊行したもの。津逮とは『水経注』の「河水」編に「世人罕有津逮者」とあるのに拠り,「罕 (まれ) に見ることのできる秘書」の意を含む。毛晋は銭謙益に学び,書楼を汲古閣と名づけ蔵書家として著名。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by