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汲古閣 きゅうこかくJi-gu-ge; Chi-ku-ko

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

汲古閣
きゅうこかく
Ji-gu-ge; Chi-ku-ko

中国,明末に江蘇省常熟県の毛晋 (1599~1659) が建てた蔵書館の名。財力に恵まれた毛晋は広く書を集めることに努め,汲古閣に収蔵した書の数は8万 4000に上った。内容は経,史,子,集の全般にわたり,特に宋版本の収蔵は当代随一といわれた。蔵書中の『十三経注疏』『十七史』『津逮秘書』など多くの書は復刻され,汲古閣本として広く流布。清の朱記栄撰『汲古閣珍蔵秘本書目』,鄭徳懋撰『汲古閣校正書目』『汲古閣書目補遺』などがある。

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デジタル大辞泉の解説

きゅうこ‐かく〔キフコ‐〕【汲古閣】

中国、末・初の蔵書家毛晋(もうしん)の書庫の名。蔵書は約8万部で、その中の善本翻刻したものは汲古閣本として有名。

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世界大百科事典 第2版の解説

きゅうこかく【汲古閣 Jí gǔ gé】

中国,明末・清初,江蘇常熟にいた毛晋(1599‐1659,字は子晋)の書庫の名。毛晋は大変な書物好きで,宋元版多数を含む8万数千冊の蔵書を誇り,汲古閣,目耕楼という書庫を建ててそれらを収蔵した。汲古とは井戸から水を汲むように古書に知識を求めること,目耕とは田畑を耕すように目を駆使して勉強することである。毛晋は蔵書家であるだけでなく,蔵書を利用した大規模な古書の復刻をも行った。《十三経注疏》《説文解字》《十七史》《文選》《宋名家詞》《六十種曲》《津逮秘書》等は,そのうちでも特によく行われ,学界に便宜を与えたものであり,それらの多くは久しいあいだそれぞれの分野で最も重んぜられるテキストでありつづけた。

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大辞林 第三版の解説

きゅうこかく【汲古閣】

中国、明末期・清初期の蔵書家毛晋もうしんの書庫の名。収蔵書は「説文」「十三経註疏」「十七史」「津逮しんたい秘書」など八万数千冊。経史子集けいしししゆう(経部・史部・子部・集部)の善本も翻刻を行なった。

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