化学辞典 第2版 「流動層燃焼」の解説
流動層燃焼
リュウドウソウネンショウ
fluidized bed combustion
流動床燃焼ともいう.石炭と非燃焼性固体の混合粒子の層に空気を吹き込み,流動化状態をつくり燃焼する方法.非燃焼性固体として,石灰石やドロマイトを使用すると,石炭中の硫黄より発生する硫黄酸化物の除去が燃焼中に可能となる.これを炉内脱硫とよぶ.微粉炭燃焼より低温(840 ℃ 前後)で運転されるので,燃焼空気に由来するサーマルNOxは発生しないが,一方,石炭中に含まれる窒素分に由来する亜酸化窒素が生成する.[別用語参照]石炭燃焼
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報