流文(読み)ながしぶみ

精選版 日本国語大辞典 「流文」の意味・読み・例文・類語

ながし‐ぶみ【流文】

〘名〙
① 聞き流しにして相手にしない手紙。聞き流しの文。
浮世草子・傾城仕送大臣(1703)三「国元のたよりを待てども、よろしからぬ流し文来れば」
② 質入品を流す時に、担保物件債権者のものとなったことを明記して債務者が債権者に渡す文書流状
※伊賀国古文書‐保延四年(1138)三月二三日・僧行円出挙米借状「若今年中過者、不別流文

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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