流泉(読み)リュウセン

デジタル大辞泉 「流泉」の意味・読み・例文・類語

りゅうせん〔リウセン〕【流泉】

琵琶曲名。平安初期の仁明天皇の代に、藤原貞敏が唐の廉承武から「啄木」「楊真操」の曲とともに学び伝えたという三秘曲の一。現在は3曲とも廃絶菩提楽ぼだいらく

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精選版 日本国語大辞典 「流泉」の意味・読み・例文・類語

りゅう‐せんリウ‥【流泉】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 水があふれ流れ出ている泉。
    1. [初出の実例]「嶺上流泉聴無響、潺湲触石落渓隈」(出典経国集(827)一四・清涼殿画壁山水歌〈嵯峨天皇〉)
    2. [その他の文献]〔詩経‐大雅・公劉〕
  2. [ 2 ] 平安時代初期頃からの、琵琶(びわ)で奏する秘曲の名。

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