浄見寺(読み)じようけんじ

日本歴史地名大系 「浄見寺」の解説

浄見寺
じようけんじ

[現在地名]茅ヶ崎市堤 神明谷

つつみ集落の西端にある。浄土宗で窗月山と号する。本尊阿弥陀如来。慶長一六年(一六一一)堤村の領主旗本大岡忠世が父兄追福のために来迎寺五世深誉円察を開山として創建したという(風土記稿)。大岡氏の菩提寺で、元和元年(一六一五)改葬した忠勝の墓をはじめ、一族の墓塔五八基がある。江戸町奉行大岡忠相も領主ではなかったが、ここに葬られている。当寺の東南には大岡氏陣屋跡がある(同書)

本尊の阿弥陀如来立像には背面に「相州東郡堤之郷之内 大岡忠四(忠世)郎 奉寄進浄見寺慶長十七年九月吉日」とあり、弁才天坐像は金銅仏六臂像で、室町時代の作とみられ、県指定文化財。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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