浅上王子宮(読み)あさがみおうじぐう

日本歴史地名大系 「浅上王子宮」の解説

浅上王子宮
あさがみおうじぐう

[現在地名]香我美町山北

恵日寺えにちじ山の南麓、字鎌井谷かまいだにに鎮座する。古くはかみノ王子・王子権現とも称された(「土佐州郡志」など)祭神は天照大神。旧郷社。

社伝によると、村上雅楽亮泰弘なる者が応永二年(一三九五)王子村の王子権現(現若一王子宮)から勧請山北やまぎた村の宗廟神としたという。「土佐州郡志」は「古紀州村上栄玄者、為山伏形十二人来住王子村、其旧址尚存、後其徒来此村、勧請権現」と記す。天正一六年(一五八八)の大忍庄地検帳は、小村遠崎とおざき村に「上王子神楽田」一反三〇代、同惣力そうりき村に「上ノ王子七月十三日ノ花テン」四〇代など、同カマイ谷村に「王子神主給」一〇代、「上王子宮床」一五代などがみえる。

正徳元年(一七一一)山北村に蟄居した山内規重の長子でのち八代藩主となった豊敷は同三年に生れ、当社を産土神として毎年代参を派遣したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の浅上王子宮の言及

【棒踊】より

…沖縄の棒踊には武技的な〈組棒〉〈棒振り〉と,〈南島(はえ)の島〉などと呼ばれる舞踊的なものがあり,八月踊とも呼ばれている。高知県香美郡香我美町山北の棒踊は,11月18日の浅上王子宮(あさがみおうじぐう)の例祭で行われる。未婚の青年20人が2組に分かれ,六尺棒を交互に打ちつけ合って踊る。…

※「浅上王子宮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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