浅縹(読み)アサハナダ

デジタル大辞泉 「浅縹」の意味・読み・例文・類語

あさ‐はなだ【浅×縹】

薄い縹色
養老衣服令で、初位の人のほうの色。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「浅縹」の意味・読み・例文・類語

あさ‐はなだ【浅縹】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 染色の名。浅く染めた縹色。縹色の最も薄い色。
    1. [初出の実例]「又服制〈略〉追冠四階深縹、進冠四階浅縹」(出典:続日本紀‐大宝元年(701)三月甲午)
    2. 「あさ花だなる紙にかきて」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)
  3. 初位の人の袍(ほう)の色。
    1. [初出の実例]「浅縹 初位の着する色也」(出典:装束抄(1577頃))
  4. (かさね)の色目の一つ。表は薄縹で、裏は白。
  5. ( 形動 ) ( 縹は、月草の花で染め、月草は「万葉‐三〇五八」「古今‐恋四」等に「月草の移し心」などとあるからか ) 移り気。変わりやすい心。
    1. [初出の実例]「人がかざり、あさはなだにうきあがってまことすくないぞ」(出典:玉塵抄(1563)一八)

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