浅茅が原(読み)アサジガハラ

デジタル大辞泉 「浅茅が原」の意味・読み・例文・類語

あさじ‐が‐はら〔あさぢ‐〕【浅×茅が原】

浅茅の生えた野原。荒れ果てた野原。あさじはら。
「かかる―を移ろひ給はでは侍りなんや」〈蓬生
[補説]地名別項。→浅茅ヶ原

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精選版 日本国語大辞典 「浅茅が原」の意味・読み・例文・類語

あさじ【浅茅】 が 原(はら)

  1. チガヤの生えた野原。広く、雑草が生え荒れ果てた野原をいうのに用いる。あさじはら。浅茅生(あさじう)。浅茅生の原。
    1. [初出の実例]「茅花(つばな)抜く浅茅之原(あさぢがはら)のつぼすみれいま盛りなりわが恋ふらくは」(出典万葉集(8C後)八・一四四九)
    2. 「かかるあさぢがはらをうつろひ給はで侍りなんや」(出典:源氏物語(1001‐14頃)蓬生)

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