浅茅野台地(読み)あさじのだいち

日本歴史地名大系 「浅茅野台地」の解説

浅茅野台地
あさじのだいち

オホーツク海岸に沿う枝幸えさし浜頓別はまとんべつ町と宗谷郡猿払さるふつ村にまたがる台地。頓別とんべつ原野の一部を形成する。台地の海側に沖積湿原と砂堤列砂丘がある。台地は平坦な海岸段丘で、砂と礫、粘土互層からなる第四系浅茅野層で構成され、形成時期は最終間氷期と推定されている。表層に重粘土が堆積し、開拓の歴史は古いが農作物には恵まれない。台地上の浅茅野遺跡からは旧石器時代末期の細石刃石器が出土した。大正八年(一九一九)一一月には天北てんぽく線浅茅野駅(現猿払村)が開駅。昭和二二―二三年(一九四七―四八)には山形県からの集団入植があり、酪農集落がつくられた(猿払村史)。土地改良が進み、現在も酪農地帯となっている。昭和三一年四月には天北線の飛行場前ひこうじようまえ乗降場(現猿払村)が設置された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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