浅間牧場(読み)あさまぼくじょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「浅間牧場」の意味・わかりやすい解説

浅間牧場
あさまぼくじょう

群馬県吾妻(あがつま)郡長野原(ながのはら)町にある高地牧場。群馬県営。浅間山の北東斜面で、標高は1100~1300メートル内外、面積は約8.3平方キロメートル。緩やかな起伏をもった地形で、浅間山周辺の群馬、長野両県の農家の牛馬を5月から10月まで、一部は年間を通じて、農家の委託を受けて放牧している。ススキシバに富み、夏も冷涼で渓流や林もあり、害虫も少ない。一部は1873年(明治6)北白川宮の開いた牧場の跡である。風景のよい牧場で、最近観光地化し、とくに6月の県花レンゲツツジの花盛りにはにぎわう。

[村木定雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android