浜ノ丁(読み)はまのちよう

日本歴史地名大系 「浜ノ丁」の解説

浜ノ丁
はまのちよう

[現在地名]高松市浜ノ町・西内町にしうちまち錦町にしきまち一―二丁目・瀬戸内町せとうちちよう扇町おうぎまち一丁目

高松城の西外堀に接し、西は愛宕神社まで、南は西通にしとおり町・西浜にしはま町、北は海浜に面して置かれた武家屋敷町。古くは海浜部に寺院があったらしく、天正一六年(一五八八)九月一三日の八条政次判物写(真行寺文書)に、野原西浜の安楽寺のはらにしはまのあんらくじ屋敷の一部を宝蔵ほうぞう(のちの真行寺)寺地として与えたことがみえ、安楽寺屋敷は当町東端部にあって、のちに御船蔵が造営された地である。生駒氏時代は西浜屋敷の内(→一番丁。松平頼重入部による家臣団の増加に伴って整備拡充された(小神野夜話)。東西約五町・南北約一六〇間の城下最大の武家屋敷町である。町名城西の海浜にあったことによる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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