浜側(読み)ハマガワ

デジタル大辞泉 「浜側」の意味・読み・例文・類語

はま‐がわ〔‐がは〕【浜側】

浜のある側。浜に沿った側。
江戸時代大坂で、川に沿った道の、川岸の側。特に、道頓堀川沿いの、芝居茶屋などのある側。
「―でししなさるも」〈滑・膝栗毛・八〉

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精選版 日本国語大辞典 「浜側」の意味・読み・例文・類語

はま‐がわ‥がは【浜側】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 浜に沿っている方。浜のある側。浜ぎわ。
    1. [初出の実例]「江戸にて浜側を川岸と云」(出典:随筆・皇都午睡(1850)三)
  3. ( 「浜川」とも書く ) 大阪で、川に沿った道の、川岸の側をいう。また、道頓堀の川沿いの芝居茶屋などのある側をいう。
    1. [初出の実例]「荒熊の声がこはひと夕霞〈友雪〉 芝居の花はちって浜川〈西鶴〉」(出典:俳諧・両吟一日千句(1679)第九)

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