浦山古墳群(読み)うらやまこふんぐん

日本歴史地名大系 「浦山古墳群」の解説

浦山古墳群
うらやまこふんぐん

[現在地名]綾南町羽床下

あや川を挟んで津頭つがしらに相対する浦山丘陵にある。昭和四四年(一九六九)西側にある一〇基のうち三―一〇号墳までの八基が発掘され、同四八年に丘陵中央部にある一一号墳・一二号墳の調査が行われた。最も規模の大きい三号墳は円墳で、直径一五メートル、高さ二・五メートル、他はいずれもほぼ同じかやや小規模である。三号墳は礫床、四号が竪穴式石室、五号と一〇号が横穴式石室になっており、五世紀から六世紀末にかけて築造されたことがわかる。丘陵中央部に所在する一一号墳は直径一一メートルの円墳で、主体部は二基の木棺直葬、一二号墳の主体部は二重構造になっており、幅一・二メートル、長さ三メートルの土壙の内部に、幅五〇センチ、長さ二・八メートルの掘込みがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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