浦幌村(読み)うらほろむら

日本歴史地名大系 「浦幌村」の解説

浦幌村
うらほろむら

明治四五年(一九一二)から昭和二九年(一九五四)まで存続した十勝郡の村。明治四五年四月二級町村生剛せいごう村が改称して成立。大正元年(一九一二)末の現住戸数九九六・本籍人数四千五一三・現住人数四千六八八(道戸口表)。基幹産業は農林業で小豆・菜豆(隠元豆)の生産を伸ばしたが、昭和前期には冷害と戦事不急作物として扱われたことから作付を減じた。大正期には甜菜栽培と乳牛飼育を取入れる農場が増え、亜麻栽培も始まった。また各農場では馬産に力が入れられ、大正期以降軍馬購入の主要地となった。林産業も発展して木炭生産が盛んになり、炭鉱開発が進んだ。この間、大正二年には異常気象による大凶作、同五年八月一五日には浦幌市街が大火にあい、また十勝川・浦幌川の氾濫による水難事故も多発した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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