浮動層(読み)ふどうそう(その他表記)floats

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「浮動層」の意味・わかりやすい解説

浮動層
ふどうそう
floats

(1) 社会構成からみた浮動の階層。意識的また無意識的に,自己の帰属する階層的自覚をもたない集団。 K.マンハイムは,その著『イデオロギーとユートピア』 (1929) において,ブルジョア的またはプロレタリア的な階級意識をもたない階層の典型として知識階級をあげた。 (2) 選挙の投票行動に現れる特定の政党を支持しない集団。自覚的なそれと無自覚的なそれとに区別され,自覚的浮動層とは,自己が保持する政治観に依拠して諸政党の政策を観察し,全般的政治情況において適宜な投票行動 (→浮動票 ) を行う。イギリスにおける二大政党の正常な運営は,この層の存在によるところが大きいといわれる。無自覚的な浮動層とは政党のいわば操作対象となる集団で,左右の独裁政治の出現はこの層が大きくなることに多分に関係がある。

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世界大百科事典(旧版)内の浮動層の言及

【投票】より

…その結果,経済的に上向きのときには与党得票率が上昇し,不況時には下降するという一般的傾向が明らかにされている。 なお,投票に関する用語を二,三解説すると,〈浮動層〉とは選挙のたびごとに投票する候補や政党が異なる人々のことをいう。これに対して投票する候補が変わらない人々を固定層という。…

※「浮動層」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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