浮布池
うきぬのいけ
三瓶山西麓にある周囲約三キロ、最大深度約三・五メートルの堰止湖。天武天皇一三年(六八四)の大地震により佐比売山(三瓶山の古名)の西崖が崩れ落ちて忌部の里(池田村の古名)の静間川の水源下流域が埋まり生れたと伝える。このとき三つの瓶が飛出し、一の瓶は下流の川合村に鎮座する石見一宮物部神社地内に、二の瓶は当池東隅の亀隠に沈み、三の瓶は池田村三瓶谷に鎮座していた佐比売山神社東方の土中に埋まったという(明治初年「池田村神社明細帳」高田八幡宮蔵)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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