浮津八王子宮(読み)うきつはちおうじぐう

日本歴史地名大系 「浮津八王子宮」の解説

浮津八王子宮
うきつはちおうじぐう

[現在地名]室戸市浮津 西町

集落東北の山際に鎮座し、祭神は多紀理比売命など五男神・三女神。伝えでは、往古奈良志津ならしづ(現奈良師)の浜に光り輝くものがあり、里人がこれを食物などを入れるモッソに納めて持帰り、奈良志津の谷奥に祀ったという。以後金剛頂こんごうちよう寺領内の神社として栄えたが、延宝年間(一六七三―八一)室津むろつ湊大改修の際、奈良師ならしや浮津西部の人家が東へ移動させられたため、神社も元禄四年(一六九一)に現在地へ遷座したという(南路志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android