日本歴史地名大系 「浮津村」の解説
浮津村
うきつむら
- 高知県:室戸市
- 浮津村
正安四年(一三〇二)に
天正一五年(一五八七)の長宗我部地検帳では西寺分(西寺地検帳)に含まれ、浮津村分が一二八筆、奈良師村分が一一二筆、合せて一二町三反余が記されるが、いずれも等級下々の水田や下屋敷・サンハク(山畠)が目立つ。砂がちのやせ地で農耕には適さないが、浜に小舟を引揚げられるので早くから漁業集落として発展したらしい。
浮津村
うきつむら
鞭村の東、
村名は天正一八年(一五九〇)の入野七郷内地検帳にみえ、検地面積一一町余。屋敷数一(居屋敷)。慶長二年(一五九七)の秦氏政事記(蠧簡集)には「宇木津」浦刀禰がみえる。江戸時代には本田高四石五斗(元禄郷帳)。天和三年(一六八三)の浦々水主船数定書によれば水主数三四、船数六(すべて廻船)。寛保郷帳によると家数一六〇(一六の誤りか)、人数一六〇、馬二、船一、塩浜一。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報