浮鯛(読み)うきだい

精選版 日本国語大辞典 「浮鯛」の意味・読み・例文・類語

うき‐だい‥だひ【浮鯛】

  1. 〘 名詞 〙 桜の花の咲く頃に海面に群がり浮き上がってくる鯛。鯛類は比較的深い所にいるが、潮流などの影響で急に水圧が減少し、浮き袋調節ができないで水面に浮いてくる鯛をいう。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「安芸〈略〉野路(のぢの)浮鯛(ウキタイ)」(出典:俳諧・毛吹草(1638)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の浮鯛の言及

【タイ(鯛)】より

…満4歳で成熟するものが多い。 瀬戸内海ではかつて〈浮鯛漁〉が有名であった。これは急激な海水の流れによってうきぶくろの調節機能が十分働かず,タイが水面に浮く現象を利用するもので,かつてはこれを専門にとる漁業もあったが,近年ほとんど見られない。…

※「浮鯛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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