日本歴史地名大系 「海上郡」の解説
海上郡
かいじようぐん
〔古代〕
北方常陸国に広がる
下海上国造に対してのちの上総国域に上海上国造がおり、この両者の緊密な関係を想定し、海上首長連合、称して大海上国ともいうべき時代があったが、武社国造や印波国造などによって、上海上と下海上に分断されたという説が出されており、武蔵の豪族との同族関係をも想定したもので、海運を生かした勢力であったとする。「万葉集」巻九に「牡牛の
海上郡
うなかみぐん
- 千葉県:上総国
- 海上郡
上総国の西部に置かれた古代以来の郡。近世は市原郡。北西は江戸湾に臨み、南西は
律令期以前の当郡域は「国造本紀」に記す上海上国造の領域に比定することができ、下流域の
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報