日本歴史地名大系 「淡路屯倉」の解説 淡路屯倉あわじのみやけ 兵庫県:三原郡三原町大榎並村淡路屯倉「日本書紀」仲哀天皇二年二月条に「即月に、淡路屯倉を定む」、「古事記」の仲哀天皇段に「此の御世に、淡道の屯家を定めたまひき」とある。現榎列大榎列(えなみおえなみ)には屯倉(みやけ)神社があり、屯倉の所在地の中心部を示唆する。皇室直轄の地として三原平野に産する穀物等を納める倉庫や、田地・山野が定められたのであろう。「万葉集」巻六、山部赤人の歌に「御食つ国 日の御調と 淡路の 野島の海人の 海の底 奥つ海石に 鰒珠 さわに潜き出」と歌われた海産物や、山野の鳥獣も豊富な地であり、これらも貢上されたであろう。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報