海東阿蘇神社(読み)かいとうあそじんじや

日本歴史地名大系 「海東阿蘇神社」の解説

海東阿蘇神社
かいとうあそじんじや

[現在地名]小川町西海東

健磐龍命をはじめとする阿蘇十二神を祀る。旧村社。勧請年代などは不明だが、竹崎季長社殿建立、正応二年(一二八九)創建としている。おそらくは季長が海東郷に入部する以前から当地域の郷社であった。海東郷は阿蘇末社甲佐こうさ社の社領で、当社も甲佐三宮とも称されていた。季長が入部すると庇護を受けることとなり、同時に彼の海東郷経営の精神的中核としての役割を果したと考えられる。正応六年一月二三日の竹崎季長置文写(秋岡氏所蔵文書)によれば、春祭・節句・若宮・釼御前などの諸種の祭田が設定され、灯油田・修理田など細部にわたって指示がなされている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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