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海水の成分 かいすいのせいぶんcomposition of sea water

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知恵蔵の解説

海水の成分

外洋の海水の塩分濃度は3.3〜3.8(平均3.5)%で、河口付近や雨の多い沿岸域では低く、逆に蒸発の激しい内海や、水分が凍結する氷海では高い。海水中の塩分はすべてイオンに解離しており、うち約80%をナトリウムと塩素が占める。主要なイオンの比率(濃度比)は、塩分濃度にかかわりなくほぼ一定だが、栄養塩類(生物体に必要な窒素、リンなどの酸化物)の量は海域と深さで大きく変化し、通常は深層水で最も濃度が高い。海水には多量(大気中の約60倍)の二酸化炭素が溶けており、生物に取り込まれて炭酸カルシウムの殻や骨を形づくる。炭酸カルシウムは生物体の死と共に海底に沈澱していく(生物学的ポンプともいう)が、一方で大気から新たに二酸化炭素が補充され、地質学的時間内では平衡が保たれている(二酸化炭素循環)。

(小林和男 東京大学名誉教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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