海老鞘巻(読み)エビサヤマキ

デジタル大辞泉 「海老鞘巻」の意味・読み・例文・類語

えび‐さやまき【海×鞘巻/××鞘巻】

刀の柄や鞘にエビの殻のような刻み目をつけて赤漆塗りにしたもの。えびざや。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「海老鞘巻」の意味・読み・例文・類語

えび‐さやまき【海老鞘巻】

  1. 〘 名詞 〙 赤漆塗りの刻み鞘の腰刀。とくに鞘尻を反らせて金具に犬まねきの革緒を通した海老作りが室町後期に流行した。えびざや。
    1. [初出の実例]「御次、管領代〈定頼〉着座。衣装、大帷子(おほかたびら)折烏帽子(をりえぼし)、かけ緒、紙より、海老鞘巻刀をささるる也」(出典:光源院殿御元服記(1546))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

《料理されるためにまないたにのせられた魚の意から》相手のなすに任せるより方法のない運命のたとえ。まないたの鯉こい。[類語]俎板まないたの鯉こい・薬缶やかんで茹ゆでた蛸たこのよう・手も足も出ない...

俎上の魚の用語解説を読む