着座(読み)チャクザ

デジタル大辞泉 「着座」の意味・読み・例文・類語

ちゃく‐ざ【着座】

[名](スル)
座につくこと。着席。「指定された席に着座する」
任官されてのち、官庁かんのちょう外記庁げきのちょう自分の座に着く儀式
上達部の―とかし給はぬをも皆催しつけなどして」〈今鏡・五〉
[類語]着席座るする腰掛ける掛ける安座する正座する端座する静座する黙座する腰を下ろす着く跪く

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精選版 日本国語大辞典 「着座」の意味・読み・例文・類語

ちゃく‐ざ【着座】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 座につくこと。座を占めること。特に、公式の席で定められた座につくこと。
    1. [初出の実例]「宣命拝舞如常群臣各着座」(出典:内裏式(833)七日会式)
    2. 「着座の公卿 あな浅ましと見給ふ」(出典:平治物語(1220頃か)上)
  3. 任官した後、威儀を正して官庁外記庁の自分の座に着く儀式。
    1. [初出の実例]「貞公御記云、新大納言 恒佐、為着座待賢門、而聞外記・結政所物忌帰去、但其倚子者元右大将着」(出典貞信公記逸文・承平三年(933)四月一九日)
    2. 「ながき物忌みにうちつづき著座といふわざしては、つつしみければ」(出典:蜻蛉日記(974頃)下)

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